照々坊主のつぶやき
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2020年9月21日

お彼岸におもう・・・

お彼岸ですね・・

宝田院でも連日、お墓参りの方が訪れられます。

「お彼岸」は秋と春、それぞれ秋分の日・春分の日を中日として前後3日、合計7日間を指していいます。

秋分の日・春分の日は太陽が真西にしずみます。その西方に沈む太陽のはてに、彼(か)の岸(きし)・極楽浄土があり、たくさんの御先達がそこに還られたと、追慕していたのが、日本仏教でのお彼岸です。

 

実は、春秋のお彼岸の習慣があるのは、日本だけなんですね。

日本で最初にお彼岸の法要を勤められたのは、延暦25年(806年)、『日本後紀』にあります。

「奉爲崇道天皇。令諸國國分寺僧春秋二仲(略)月別七日。讀金剛般若經。有頃天皇崩於正寢。春秋七十。」

これは、桓武天皇が実弟・早良親王(崇道天皇すどうてんのう※名称は没後に贈られましたが皇位継承していないため、歴代天皇には入っていません)の為に、毎年春分と秋分を中心とした前後7日間に、金剛般若波羅密多経を勤めるようにと全国の国分寺の僧に出された勅命です。

早良親王のたたりを沈めるために始められたのが彼岸会の始まりとされています。

 

起源は別として、御先達を追慕し、思いをはせ、仏縁・仏法をいただくことは大切ですね。合掌

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