照々坊主のつぶやき
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2022年8月17日

長女、得度式受式

三須家の長女のどかが、この度、得度式を受式して、僧侶としての歩みを始めることとなりました。

親鸞聖人お誕生850年の来年に合わせて、いいご縁でした。

親鸞聖人が九歳で得度出家されたということで、東本願寺では満九歳で得度式(お坊さんになる儀式)を受けることができます。

得度式に先立ち、春休みに得度考査という試験を受けました。

九歳のこどもの試験内容は、『阿弥陀経』『正信偈』のお勤めの試験と面接です。

ちなみに、試験内容は年齢とともに難化し、住職が二十二歳で受けた際は、『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』の浄土三部経と『正信偈』のお勤めと面接です。(まっ、落とすことが目的でないので落第はないと思いますが…)

この得度前考査を経て、8月7日の得度式に臨みます。(東本願寺は毎月7日に得度式が執行されます)

得度前(僧侶になる前)なので、直綴(じきとつ)や袈裟がまだ着用できません。

白衣に「浄衣(じょうえ)」という羽織のようなものを着て得度式に臨みます。

只今、儀式中です。東本願寺御影堂(ごえいどう)の唐戸は全て閉じられます。

真っ暗闇の中、蝋燭の灯りの下で儀式が勤まります。中に入れるのは受式者と執行関係者のみです。

これは、親鸞聖人が9歳で得度された際、夜に行われたお話に由来します。夏は暑いです。(扇風機が用意されてました)

儀式が終わり外に出てきました。直綴を着せて、墨袈裟(すみげさ)をいただきます。

いよいよ僧侶としてのスタートです。

直綴・墨袈裟姿で親鸞聖人の御真影(ごしんねい)の前で『正信偈』をお勤めします。

お勤め後は、阿弥陀堂へ移動して拝礼。その後、宗務総長のお話をいただきました。

最後に記念撮影です。(撮影の時だけマスクを外します)

例年だと夏休み中に一度に200人ぐらいの子が得度式を受式するのですが、コロナ等の影響もあり、今回は約80名の受式でした。(写真撮影は2グループに分かれて実施)

長い時間の緊張感と暑さから、やや疲れた表情ですね。

これで得度式は終了です。お疲れさまでした。

本来ならば、得度式後に受式者はバスで大谷祖廟(東本願寺の親鸞聖人の廟所)へ参拝に行くのですが、感染症対策で中止となっています。個人で参拝しました。緊張感から解き放たれたのか、参道の坂道を元気に走ってます。

 

親鸞聖人の廟所前でお焼香

その後、車で宝田院まで帰山後、宝田院本堂で拝礼しました。

僧侶としての新たな道が始まります。

後日、法名の伝達が本山よりありました。

宝田院開基の明光上人の一字をいただき、「釋尼 明和」です。

ちなみに、今は22歳の長男が2010年に得度した時の様子は、、、

2011年、次男・三男双子の時は、、、

四男の時は、、、

宝田院第30世代の5人も、皆順調に仏道を歩み始めています。

有縁の皆様にお育ていただければと思います。合掌

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